ETCとは『Electronic Toll Collection System』の略。英語で書くとややこしそうだけど、要するに、高速道路の「料金自動支払いシステム」のことです。
システムは複雑極まりありませんが、見た目の「仕組み」は簡単なもので、有料道路の料金所ゲートごとに設置されたアンテナが、車に搭載したETC車載器から発せられる電波を介して無線通信を行ない、通行情報を得るというものです。
通信される情報には、自動車、クレジットカード、契約者などの情報が織り込まれています。そしてこれらの情報を元に、自動的に料金精算が行われ、使った分の通行料は、後日、登録口座からの引き落としが行われます。
ETCシステムは、料金所の料金支払い行為がなくなるので、料金所をノンストップで通行することができるようになり、これが渋滞緩和につながるという期待が持たれていました。しかし、日本の道路の渋滞原因は、車が多すぎることに起因しているので、料金ゲートを少しばかり効率化しても、他の場所で渋滞するのがオチだと思います。
またアクセルとブレーキの操作がそれだけ省かれて、環境のためになるという意見もありますが、それなら、免許取得時にエコドライブのテクニック習得を必須にすればよろしい...と思います。
結局のところ、世界初のETCも、考えれば考えるほど、誰かの都合で作られたと考えざるを得ないようです。とはいえ、割引は大助かりです。なにしろ日本の有料道路は世界一高いんだそうですよ。知ってましたか?
商工業が発達した先進国では、高速道路の需要も多く、高速道路無料制を導入している国は少なくありません。たとえば、アメリカ、イギリス、ドイツでは一部例外を除いて、高速道路通行料は基本無料ですし、フランス、イタリアでも、地方によって無料制が導入されています。これに対し、日本の高速道路はほぼ100%が有料のうえ、有料制の区間においてはこれらの国の有料区間よりずっと高額です。
ETCがスタートした頃は、ETC専用ゲートも珍しくて、設置されてあるインターチェンジでも、隅のほうで遠慮がちに開設されていたものです。当時は大した割引もしていなかったし、会費有料のカードが多かったので、普及していくのだろうかという声もありました。
わたしは、高速のETC化は行政方針と効いていたので、「高速無料化」の約束を破ることになっても、いずれは普及するだろうと予想していました。(日本の役所は国民の都合は後回しですからね...)しかし、普及は予想以上に加速して、今では、対面で現金を支払う有人ゲートのほうがマイノリティになってしまいました。
最近車のCMを聞いていたら、「今ならETCまで付いてこの価格!」などと、まるでテレビショッピングみたいなキャッチが飛び出して、思わずイスからずっこけてしまいました。ETCってずいぶん敷居が低くなってるんですね...